きらきら★とれいん

「佐原先輩、私…」

「それでも嫌だというならば、もう雛ちゃんに付きまとうのはやめるよ。

…男として君を追い掛けることも、先輩として気にかけるのも。

答えはできれば今出してくれ。」





…迷った。

先輩とのつながりは、私の盾となって、ずっと私を守ってくれていた。

でも、星司くんのことは…自分でどうにかしなくちゃいけない問題なんだから。



「あんまり抱え込むなって。」

「…?」

「何でも聞いてやるから。
自分でどうにかしなくちゃって思ってるんだろ?それじゃ壊れちゃうから。
たまには葵とかさ、頼れよ。
一人暮らしもしてるんだろ?頑張らないとっていう気持ちはカッコいい。その気持ちは忘れちゃいけない。
けどな、頑張りすぎはよくないなぁ。」

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