きらきら★とれいん

ポロリと、目から涙がこぼれた。

先輩のうしろに、かつて私が好きだった星司くんがいるみたいな気がした。



「雛ちゃんはよく頑張ってきたと思うよ。けど、もう少し肩の力を抜いてもいいんだ。
人に弱みを見せていいんだ。」



先輩は、隣に立って頭をゆっくり撫でてくれた。

そこで軽々しく抱き締めない辺りが佐原先輩らしい。

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