きらきら★とれいん

「話したいように話せばいいんだよ。」



話したいように…。



「…消えちゃった、んです。」

「なにが?」

「………星司くん。私の好きだった星司くん。」

「…それ、今彼?」

「元彼。今は…東京にいる人。」

「消えちゃったってのは…?」





────……‥


先輩は、私の下手すぎる話を本当に上手に聞いてくれた。

途中から、涙が混じってうまく話せなくなったらタオルを貸してくれて、背中もさすってくれた。



それが気持ち良くて、だんだん星司くんだけじゃなくって、本当は一人暮らしが寂しいとか、美容学校に入ったことを少し後悔してることとか、いろいろ話して、あげく寝てしまった。

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