*オレンジ色の空*
私は藤宮家で生をうけた・・・。

お母さんの旧姓は藤宮じゃないから、



お父さんが藤宮家の人なのかな・・・?




まぁ、いまさら・・・って感じだけど。





「キャー!!!!!!右京様ーっ!!!」






いきなり聞こえてくる、黄色い声。




はっきり言って、うるさい。




右京も、眉間に皺を寄せている。





「右京、先出て」




「・・・なんで」





「転入早々、呼び出しされるのはイヤだからよ」




「・・・修也。椎を裏門へ」



「かしこまりました、右京お坊ちゃま」





そういって、あの黄色い声のなかに右京は出て行った。





「バタン」


ドアが閉まって車が動き出す。





修也というのは、あの最初に改札口で私を無理やり車のなかに押し込んだ張本人。



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