*オレンジ色の空*
私は、母の言いつけどおり、午前ぎりぎりまで学校にいて、





先生にお世話になりました、くらいは言っておいたほうがいいような気がして







職員室に向かったら。








向こうの学校でも頑張れよ。という言葉とともに、





ひとつの手紙が渡された。










職員室から出て手紙をあけてみると母で。











”新幹線に乗りなさい”という急いで書いたような紙切れと一緒に新幹線のチケットが転がってきた。











母を怒らすわけにはいかないと、新幹線のある駅までいそいで走った。


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