不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
自信ありげに司先輩を見た。
「まぁまぁだな」
「……は?」
今、この人まぁまぁと言いました?
「俺が教えたんだから、当たり前の結果だろ?」
なんつ―発言。
でも……確かにそうだよね。
成績上位者に教えてもらっときながら、155位って……
不満だよね……
「なんてな」
「……え」
「よかったじゃん」
優しく言われたその言葉に、瞳がうるっとしてしまった。
「よく頑張ったな」
ポンッと頭に手を置いて、くしゃくしゃと髪を撫でてくる。
「ちょっ!……っ」
息がかかりそうなくらい、近いお互いの顔。
「っ……///」
優しい瞳があたしの瞳を捕えて、離そうとしない。
「……鈴加」
「つかさ……先輩……?」
そのまま、ゆっくりと近づいてきた司先輩の顔。
そして……
そのままあたしたちの唇はそっと重なった―……