不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「俺は行かないからな……」
「はぁ―い♪そんなの知りませ―ん」
――グイッ
「おっ、おいっ!!」
しっかりと握られた俺の腕。
そのままズルズルと引きずられるまま、食堂に連れて行かれた。
俺の意見は一切、聞き入れようとせずに。
「あっ、来た来た!夏樹先輩―っ!」
いつも通り居る、3人組。
ニコニコ笑顔で夏樹に手を振っている城田。
その向かい側でラーメンを食べている智也。
そして城田の隣で、うつ向いている……鈴加。
はぁ―……
なんか顔、合わしずらい……
「ほ―ら。座った座った。」
「お、おい!」
グイグイ引っ張られて肩を押さえられ、無理やりに座らされた。
「っ……」
パッと前を見ると、バッチリ鈴加と目が合ってしまった。
でもすぐに、視線をお互い反らした。