不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
嘘っ!!
あたし、上級生にあんな馴れ馴れしいしゃべり方を……
「あのっ!」
「ん?」
「ごめんなさいっ!」
「は……?」
「だって……先輩なのに……。その……あたし馴れ馴れしい話し方を……」
「ははっ。そんなことかよ。」
まったく気にしてないかのように笑う先輩。
前髪がちょっと長めで眼鏡にかかっている
やっぱり綺麗な顔……
「あの……なんで先輩はここに?」
「ん?俺?俺はいつも放課後ここで寝てんの。」
「え?……寝てる?」
「そ。ここ落ち着くしさ。人いないし」
「あっ……そうなんですか……」
わざわざこんなところまで来て、1人になりたがるなんて……
変な人。
「なんか落ち着くんだよね―……。この雰囲気」
周りを見渡して、あたしに微笑みかけた先輩。
「あっ……そ、そうですね……///」
その笑顔にあたしは咄嗟に顔を背けた。
だって、きっと熱を持ったこの頬は、真っ赤に染まっているだろうから……