不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「なんで視線、反らすの?」
「っ///」
覗き込んできた先輩に、反射的に逃げようとするあたし。
「せっ、先輩っ!」
「ん?なに?」
優しい話し方に、優しい声……
「あの……そんな綺麗な顔、近づけないでくださいっ!」
これ以上、心臓が持ちませんって!!
「綺麗って……ぷはっ。」
え?
なんで爆笑されてるの?
そしてなぜ隣に座る!?
行儀の悪いあたしが座っていた机に、同じように座る先輩。
「綺麗より男はカッコいいって言ってもらいたいな」
おどけたようにそう言う先輩に……
「えっ、カッコいいですよ?」
と自然と口から出ていた言葉。
「……は?」
「えっ、もしかして自覚無しですか?」
こんなにカッコいいのに……
「イヤ……、さすがに少しは自覚してるけど?」
ニヤッと笑みを浮かべた先輩。
っ……
そんな怪しい笑みに、またドキッと胸が高鳴った。