不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


何気傷つくんですけど。



蘭さん……



「ぷっ。嘘、嘘。」


「へっ……?」


「鈴加は大事な親友だって思ってるよ」


「っ……うぅ~蘭~~」



たった一言で、機嫌を治してしまうあたしは現金なやつだ。




「あっ、ねぇ。そういえば英語の宿題やってきた?」


「英語……?」


「何、そのすっとぼけた声は……。今日の3時間目でしょ?」


「……へ?あぁ―そういえばそうだったね。宿題なら……あっ!!!」


「うわっ!何よ。突然!ビックリするじゃん!」



叫んだあたしに蘭が体をビクッとさせた。



「どうしよ……。英語辞典、司先輩に貸しちゃった……」


「はあ?英語辞典ないって、今日は必ず必要なのに!?」



だって、すっかり今日英語があるって、忘れてたんだもん。





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