不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
あぁ―……そういえば……
「サンキュー……」
夏樹からカバンを受け取った。
「おばさんは?」
ヒョコッと俺の後ろのリビングを見た夏樹。
「朝から出かけていった」
「そうか。ってか上がっていいか?」
「あぁ―……」
「お邪魔しま―す」と挨拶をして、リビングに入りドカッとソファーに座った。
遠慮なしかよ……
「コーヒーでいいよな?」
「あぁ、お構い無く~」
キッチンでコーヒーメーカーから、マグカップにコーヒーを注いだ。
「はい」
「おっ、サンキュー♪」
コーヒーを渡し、俺も向かい側のソファーに机を挟むようにして座った。
「で?」
「……でって?」
「何かあったんだろ?鈴加ちゃんと……」
「っ……」
「わかりやいなぁ~。お前って」
「うるせっ……」
ははっと笑う夏樹にイラッとした。