不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
みんなの想い-司Side-
「はぁ―…」
気分が重い……
朝からずっとため息しか出ない。
それは昼休みになった今でも。
机に雪崩れ込むように、顔を伏せた。
鈴加とケンカをしてから1週間が過ぎようとしている……
いや、ケンカじゃないな……
俺が1人で暴走して、鈴加を傷つけた。
申し訳なくて、怖くて……放課後、図書室には行ってない。
「お前さ……そろそろ鈴加ちゃんと仲直りしろよ」
少し呆れたように、俺の座っている机の横に立っている夏樹。
「いいのかよ?このままで」
「……」
俺はまた、机に顔を伏せた。
「鈴加ちゃんと、このまま仲直り出来ないままで」
「……」
「おい!司っ!」
反応しない俺にイラついている様子……
「はぁ―……、マジでお前しっかりしろよ……」
「……なんでお前が、そこまで必死なんだよ」
少し顔をあげる。
こいつの言い方がまるで何か、焦っているように聞こえる。
「っ……別に……」
別にじゃないだろ……?
「何か知ってんの……?」
そうとしか思えない。