不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「まぁな」
なんか今日は目覚めがよかった。
「あれ?なんかいいことあった?」
ニヤニヤ笑うこいつは田宮夏輝[たみやなつき]。
中学からの腐れ縁で、世話焼きのお節介な奴。
「で、何があったんだよ?」
「……まだいいことあったとは断定してないだろ」
勝手に話し進めんなよ……
「い―や。なんかあったね。」
こいつのこの自信はどこから来てるんだ?
「で!?」
目をキラキラ輝かせている夏輝。
ウザッ……
「何もねぇ―よ」
「はあぁ!?教えねぇのかよ!!」
なんでこいつに教えねぇといけないんだよ。
「ほら、授業始まるぞ」
「ちっ、仕方ねぇな」