不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「司く~ん。この席空いてるよ~」
知らない女の甘ったるい声が耳に障る。
……こいつ誰だよ。
「おっ、道岡。サンキュー」
……道岡?
あぁ、なんかクラスメイトに居たような……
夏輝が道岡と一緒に来ていた友人の隣に座り、俺は机を挟んで道岡の隣に座った。
「ねぇ、ねぇ。司くん。」
食事中だっていうのに、異常に近づいてくる道岡。
食いにくい……
「なに…」
必要以上に話しかけないでほしい。
「今日の放課後、暇?」
放課後……?
「暇じゃない」
「えぇ―!なんでぇ?」
無駄に胸を強調しながら、すり寄ってくる。
だからいちいち引っ付くなって!!
香水くせぇ―し。