不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「はぁ―……」
部屋に入り、ベッドに腰掛け、深く息を吐いた。
なんで、このタイミングで帰ってきてんだよ……
しかもあの様子じゃ、少し鈴加に興味を持ったみたいだし。
「鈴加……」
「えっ……」
部屋に入って、どうすればいいかわからない様子の鈴加を、俺の横に座らした。
――ギュッ
そのまま引き寄せ、抱きしめた。
「あっ……あの///」
あいつには絶対に触らせない。
俺を誰よりも嫌っているあいつには……
「司先輩……?」
「あぁ―……悪い。なんか変な所見せちゃったな?」
体を少し離し、鈴加を見る。
「………」
「鈴加……?」
じっと俺を見つめる瞳。
「司先輩……、あたしはここに居ますから……」
「えっ……」
俺の首に腕を回しながら、鈴加から抱きついてきた。
それも、凄く優しく……