不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


「はぁ―……」



部屋に入り、ベッドに腰掛け、深く息を吐いた。



なんで、このタイミングで帰ってきてんだよ……



しかもあの様子じゃ、少し鈴加に興味を持ったみたいだし。




「鈴加……」


「えっ……」



部屋に入って、どうすればいいかわからない様子の鈴加を、俺の横に座らした。



――ギュッ



そのまま引き寄せ、抱きしめた。


「あっ……あの///」



あいつには絶対に触らせない。


俺を誰よりも嫌っているあいつには……




「司先輩……?」


「あぁ―……悪い。なんか変な所見せちゃったな?」



体を少し離し、鈴加を見る。


「………」


「鈴加……?」




じっと俺を見つめる瞳。



「司先輩……、あたしはここに居ますから……」


「えっ……」



俺の首に腕を回しながら、鈴加から抱きついてきた。



それも、凄く優しく……




< 255 / 349 >

この作品をシェア

pagetop