不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~


――ガシャ―ン


何かが落ちるような音が響いてきた。



「司先輩っ!?」



残りの服を急いで身に着け、キッチンに向かった。


「あっ、悪い。うるさかったか?」


「い、いえ……。それよりも今の音は……」


「やっぱりダメだな……。普段料理なんてしねぇから」



キッチンを見ると、さっきの音の原因であろう……フライパンが落ちていた。



「ふふっ。いいですよ。あたしがしますから」



先輩にも苦手なものがあったのかと思うと、笑みがこぼれた。



「笑うなよ……」


「だって―……」


「あぁ~じゃあもう朝食は頼む。俺、テレビでも見とくから」



あらら。すねちゃった?



なんか、普段見れない司先輩が見れて嬉しいかも。




それからあたしが作った朝食を2人で食べた。




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