不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
っ……
鈴加の名前に少し反応してしまった俺。
「えっ、あっ。いいのかな?」
戸惑いながら、チラッと俺を見る瞳。
「いいって、いいって。なっ、司」
「あっ、あぁ―…」
断る理由ないし。
「じゃあ司先輩、俺が隣座っていいっすか?」
そう言って俺の隣の椅子を引いた佐藤。
「あぁ。どうぞ」
「司先輩たちはいつも学食なんですか?」
ラーメンを食べながらそう聞いてきた佐藤。
「あぁ、大半はな。佐藤たちはあんまり学食で見ないよな。」
「あぁ、今日は鈴加が弁当忘れたみたいで。つーか俺の名前よく知ってましたね」
ぶっちゃけさっき思い出したんだけど……
「つーか、智也でいいですよ。司先輩」
人なっつこいな。