不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
司先輩があたしの心配をしてくれている。
ただそれだけでも、嬉しく感じているあたしって……
「昼休みはすみません……。ちょっと、どうかしてましたよね。あたし」
『イヤ。俺も悪かったからさ……』
司先輩は何も事情を知らないから……
だからふざけてあんなこと言ったて、悪くない……
なのにあたしは……
司先輩に当たって、しかも司先輩に謝らせてる。
そんな自分が凄くイヤ……
『鈴加……?』
「ごめんなさい……。ちょっと体調悪くて」
『えっ!』
体調悪いなんて嘘。
ただ逃げてるだけ……
『大丈夫なのか……?』
「大丈夫です。でも今日は家で寝ときますね」
『あぁ―。……なんかあったら電話しろよ?』