不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「っ///あたしは真剣にっ……!!」
「だから最低なんて鈴加が思う必要はないんだ……」
「えっ……」
「俺はもっと最低なんだからさ」
「っ……。意味わかりません……」
そうだな。
俺も意味不明だと思う。
だけど……
「ほんと、意味わからない……」
そう言って、鈴加は声を押し殺して泣いた。
「……司先輩っ」
「ん?」
「もう1つ。最低なこと言っていい?」
潤んだ瞳に一瞬理性が揺らいだ。
俺ってどんだけ最低な奴なんだよ。
「……あんな優しい声で、女の子の名前呼ばないで……」
「えっ……?」
女の子の名前って……
俺が鈴加以外の名前を優しく呼ぶ?
あり得ないだろ?