不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「暇じゃねぇよ。放課後は行く場所があるからさ……」
チラッと鈴加を見るとまたバチッと目が合った。
「っ///」
なぜか鈴加は顔を赤くしてうつむいた。
今の俺が言った意味、わかってくれたんだろうか……?
行く場所は決まってる。
そう……昨日、鈴加と初めて会った、あの場所。
「行く場所って……?」
唇に人差し指を当てて、上目遣いで見てくる道岡。
マジくっつくなって。
「秘密。俺らだけの秘密の部屋だからさ…」
「え?俺“ら”って……」
意外に鋭いな……
「あれ?なんか言い間違ったみたい。俺の秘密って意味」
「あっ……そう?」
「そう……」
わざとらしいくらいに満面の笑みで返した。
そしてさらに真っ赤になった鈴加を見て……口元が弛んだ。