不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「あれ~?どうしたの?」
ポンッと肩を叩かれ振り向くと、恐らく先輩であろう男の人が数人で立っていた。
制服も着崩して、ピアスもたくさん付いてる。
直感的に苦手なタイプだと頭が判断したのか……
「何でもありません……」
そう返していた。
「えぇ~~、じゃあ今から遊び行こ♪」
はあっ!?
なんでそうなるのよ!
「あの……あたし、用事が……」
「用事~~?だったらそれにも着いていくよ♪」
「い、いいです!」
「遠慮なんていいからさぁ~」
もぉ―ほんと、やめてっ!
「あれぇ~~鈴加ちゃん♪」
この甘ったる声は……
……やっぱり
「道岡先輩……」
相変わらず化粧バッチリの道岡先輩が立っていた。
「あんたたち、鈴加ちゃんには手を出さない方がいいよ」