不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
離さない-司Side-
「……ん」
ここは……?
霞[かす]んだ瞳がだんだんとはっきりしてきて、自分の部屋の天井が見えた。
あっ……
俺、確か昼飯中に倒れて……
で……どうしたっけ?
そこからあいまいな記憶―……
昼飯中に鈴加と少し揉めて、和解して……
今までの行動を、一つひとつ思い出す。
そんでキスして……
……あれ?
確かそこで一回記憶が途切れたよな?
もしかして俺、キスの最中に倒れた!?
うわぁ~~マジかよ。
どんだけダサい奴なんだよ……
キスに熱を上げるって。
ここまで連れてきてくれたのは鈴加だよな……?
……そこからは記憶ねぇ―。
さすがに鈴加は帰ったよな……?
真っ暗の部屋。