不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
でも他の高校からたくさんの生徒がその大学に来るんだよね……?
そしたら絶対、司先輩、人気者になっちゃう。
綺麗なお姉さんとかがたくさん居て……
サークルとかで出会いがあって……
もしかしたら……
「おいっ、鈴加」
強めに叩かれた頭。
「何考えてるか知らねぇけど。俺は鈴加しか興味ねぇから」
――ドキッ
「司先ぱ……「「甘~いっ!!」」
ぽっと頬を赤らめて、司先輩を見上げると、割り込んできた綺麗なハモり声。
「司先輩ってあんなに甘かったんですか?」
「俺も長年、司と居るけどなかなか見れねぇよ。貴重すぎ……」
近所のおばちゃんみたいに、ニヤニヤ笑いながら話す夏樹先輩と蘭。
「お前ら、まだ居たのかよ……」
うんざりしたような目を2人に向ける。
「しかも全然本人は照れてねぇ―しっ!」
「司先輩の甘々は鈴加限定ってことですね♪」
「っ///」
夏樹先輩と蘭のせいで、照れを通り越して恥ずかしい気分。