不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「はぁ―……」
ダルい……
長い階段を見て、ため息を着いた。
「なんで、そんなため息なんて着いてんの?」
……えっ。
突然後ろから聞こえた声に、バッと振り向いた。
「っ…!!」
驚き……なんて簡単な言葉じゃ表せない。
「なっ、なんでっ!」
「なんだよ、その化け物を見たかのような顔は……」
呆れた表情の先輩。
そう、そこに居たのは司っていう先輩。
「なんで先輩がっ!?」
「うるさっ……。なんでって、教室に帰るからだよ。ここからが一番近いし」
あっ……そうだよね。
「じゃ、じゃああたしはこれで……」
そう言ってまた階段を上り始めたものの……
……気まずい。
だって!あたしが歩くすぐ後ろを先輩が歩いてんだよっ!?