不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
お前バカか?と言いたげな様子であたしを見る瞳。
なんか昨日と印象違う!
優しくて頼りになる先輩ってイメージだったのに!
「なに?俺に忘れられたって思ったわけ?」
「べっ、別に……」
正直そうだけど……
「とにかく違います!忘れていても関係なかったですしっ!」
「ふっ……」
口元に手を置いて、クスッと笑った先輩。
「な、なんですか!?」
なんかバカにされてるみたいで気に入らない。
「あの大声で泣いてた女を、忘れろって言う方が無理だろ?」
「っ///!」
やっぱり間違いなんかじゃなかった!!
この先輩はあたしを完全にバカにしてるっ!!
「もう、あたし行きますっ!」
プイッと顔を背け歩き出そうとした…その時。