不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「えっ……」
「だってなんかお礼してくれるんでしょ?だったら放課後、俺の話し相手になってよ」
「話し相手ですか……」
「そう。お礼はそれでいいよ」
「はあ……。わかりました」
まだ不思議そうに俺を見る。
俺だって自分が不思議で堪らない……
1人になれるから、あんな離れた教室に行ってるのに、まさかそこに他の奴を入れるとは……
しかも俺が誘ってるし。
でも鈴加と居ると、不思議と落ち着くんだよな……
ほんと、こいつって不思議だ……
「……?」
「ほら、もう中に入れ」
「あ、はい。じゃあ、ありがとうございました」
ペコッと頭を下げて玄関に向かい、中に入ったことを確認する。