不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
バカみたいに素直で、くるくる表情が変わって。
純粋で、弱い……女の子。
鈴加は今、何をしているんだろう。
1人であのデカイ家に居るんだよな。
たった1人で……
俺と同じ1人ぼっちで。
「ははっ……」
頭をよぎった最低な思い。
――もっと寂しくなればいい。
1人はいやだって……
1人っきりは寂しいって……
そう思えばいい。
それで……
「さっさと俺に電話してこいよ……」
強く携帯を握りしめながら、静かな部屋で呟いた。