不器用恋愛～甘いキスをあなたと♥～

｢……なんで智也が謝るのよ｣



智也は悪くないでしょ……？




｢知ってたんだよ。孝太にいい噂がないってこと｣



｢……いい噂がないって？｣




聞きたくないのに、聞いてしまっているあたし。



｢……ヤリ捨てするって｣



｢っ……｣



｢何度も言おうとしたけど……お前を見てたら言えなくて｣




本当に悪かった。と頭を下げてくる。



｢謝らないでよ。あたしなら大丈夫だからさ｣




大丈夫。そう自分に言い聞かせないと、自分が保てない……




｢……もう二度と、あんな思いさせないから｣



低く怖いくらいに耳に響いた智也の言葉。




｢……えっ、智也？｣




いつもと様子の違う智也に戸惑ってしまう。



ど……どうしたの？



｢な―んてな｣



……は？



｢まぁ、俺はお前がどうなったって俺に被害が及ばなければどうでもいいけど｣