不器用恋愛~甘いキスをあなたと♥~
「まぁ―とにかく昼飯買ってきなよ。席は俺らがここ、取っておくからさ」
「えっ、あっ……えぇ――っ!?」
うるせっ。
俺の発言の後に俺を見て大声をあげる鈴加。
一体何なんだよ……
「な、なんで司先輩が!?」
はあ?今さらそこの話し!?
「夏樹に誘われて来たんだよ。鈴加たちもそうだろ?」
「あっ……はい」
納得したように鈴加が頷く。
「ってことは本当に蘭の彼氏になったんですね!夏樹先輩」
「えっ、うん。」
嬉しそうに笑う鈴加に、俺まで笑みがこぼれた。
「なによ―っ!あたしに彼氏出来ちゃおかしい!?」
「ち、違うよっ!」
次は城田の発言に焦りだした。
本当に面白い。
コロコロ表情が変わって……
分かりやすすぎるくらいに、表情が顔にでる。
「じゃあ、あたしたちも何か注文してきますね」
そう言って城田が鈴加の手を引っ張って、注文のカウンターに向かった。
まるで、姉妹みたいな光景。
まぁ―、もちろんお姉ちゃんは城田だろうけど。