Reila


「俺はなぁ、一番こいつに腹が立ってんだよ!!」



親父は、左足で母親の頭を蹴った。




「て…めぇ…っ!!!」



俺は、親父に向かって走った。

思い切り。




許せなかった。

家族という関係を、さも儚いものだと、蹴散らすように崩す父親が。




< 34 / 45 >

この作品をシェア

pagetop