Reila



レイラが心配そうな顔で俺を見る。


「…別に何もねぇよ。」



そういいながら、俺は落ちたものを拾っていく。


「わ…私も手伝うよ!」



レイラは、割れた皿を集めてくれた。






…皿……。

また思い出してしまう、あの記憶。

また痛みだしてしまう、この右目。



…あぁ、クソ。

 俺は、なんて弱いんだ…。



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