True colors
「僕もまだダンスパーティーの相手見つけてないんだ。」


「え〜!そうなの!?海君と踊りたい女子なんていくらでもいるのに〜。」


「やっぱこういう行事って一生の思い出になると思うから。だからちゃんと相手を選びたいんだ。」


「そうだよね……。ごめん……。」


(私の無神経!ほんと自分の発言の愚かさが嫌になる……。)


「あっ、麻梨亜ちゃん今僕に悪い事言ったと思ったでしょ?」


海君がクスクス笑いながら言った。


「えっ……!なんで分かるの!?」


「麻梨亜ちゃんの顔にそう書いてあるから。」


海君は人差し指で私のおでこをチョンとついた。


「でも僕やっぱダンスパーティー出てみたいんだ。麻梨亜ちゃん、僕とペアになってくれる?」


「海君なら大歓迎。一緒に出よう!」


私は海君の気持ちも知らずに軽く返事をした。




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