True colors

文化祭当日。


私達のクラスは模擬店で喫茶店をしている為、午前と午後のどちらかを手伝わなければいけなかった。


本当は美樹と同じ午後の手伝いだったが、欠席の子が多くて人数調整が合わなくなったため、私は午前の手伝いに回った。


｢えぇ〜！それじゃぁ麻梨亜と文化祭一緒に回れないじゃん。｣


嫌そうに言う美樹。


｢まぁまぁ〜これもクラスのためだと思ってさ！美樹と大輝で楽しんで！｣


と言うと美樹は了承しながらも気まずそうに俯いていた。


｢ほら、せっかくの文化祭楽しまなくちゃ！｣


私は美樹と大輝の背中をポンと押して手を振って見送った。


そんな私の姿を後ろで岸田君と海君が見ていた。


午後の手伝いを午前に私と岸田君と海君が移動したのだ。