True colors

私はダンスパーティーのことを謝るために海君に電話した。


しかし何回かけても海君は出なかった。


(疲れて寝てるのかな……。)


また学校で会ったら謝ろうと思い、私も疲れていたためその日はいつもより早く眠りについた。



｢麻梨亜〜！｣


朝いつものように大声で私を呼ぶ岸田君。


｢あのゴリラ捨ててないだろうなぁ？大事にしろよ。｣


｢クマさんに友達がいないとかわいそうだから隣に置いてあげてるよ。｣


｢なんだそれクマのついでかよ！｣


岸田君と話していると海君が歩いてきた。


｢海君おはよ…………。｣


挨拶しようとしたら、私を無視するかのようにスタスタ無言で歩いて行く海君。

私はそんな海君を見てやっと自分がどれだけひどい事を海君にしたかを実感した。