True colors
「やっぱりこれってデートなのかな……。キミは私の事どう思っているの?」


部屋で一人ゴリラのぬいぐるみに話しかけた。


「なんてね。ぬいぐるみがしゃべるわけないか。」


ベッドに横になり棚の上を見るとクマのぬいぐるみが寂しそうにこっちを見ている気がした。


私はクマのぬいぐるみを取り頭を撫でた。


「ごめんね、一人で寂しかったね。」


そして私はゴリラとクマのぬいぐるみを並べて棚の上に戻した。


コンコン。ドアをノックする音がした。


「麻梨亜、ちょっといいか?」


まだ夕方なのに珍しくお父さんが帰宅していた。


「今日一緒に外へご飯食べに行かないか?」


「もちろん行きます。」


私は急いで着替えてお父さんと車に乗った。



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