True colors
家まで着きいつものように鍵をあけようとすると鍵があいていることに気づいた。


（あれ………？お母さんは仕事中のはずだし……。）


僕は不思議に思いながらもドアをあけた。


すると玄関には母の靴が置いてあった。


奥の物置で何やら物音がしている。


「ただいま。」


僕はそう言い物置を覗くと何か慌てた様子の母が居た。


「海……やけに早いじゃない学校は……？」


「体調が悪いから早退してきたんだ。お母さんはどうしたの？今日仕事だって言ってたよね？」




そう言うと明らかに母の顔は動揺していた。


「し……仕事の用事で外に出ててちょっと家に寄ったのよ。も、もう行かないと……。海体調大丈夫なの？」


そう言って僕のおでこに手を当てる母。



「大丈夫だよ。少し頭が痛いだけだから。」


「暖かくして寝てなさい。なるべく早く帰るから……………。」


そう言うと母は足早に家を出ていった。



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