True colors

｢金本太一って言ったらあの有名な金本太一ってことでしょ？ 麻梨亜の父親だったなんて………。｣


｢私も昨日初めて知ったんだ………。｣


｢でもまぁ〜麻梨亜の親が誰であれ麻梨亜は麻梨亜なんだから。 うちらの関係は今までとなんも変わらないわけだし。ねっ、大輝。｣


｢………………。｣


｢ちょっと聞いてるの大輝！？何思い詰めた様な顔してんのよ！｣


と、美樹が大輝の肩をバンと叩いた。


｢あっ…、ごめんごめん。携帯のニュースで金本太一に子供がいたってさっき見たばっかだったから余計びっくりしちゃって…。｣


｢えっ！ニュース！？｣


よく考えればあたり前の事だった。金本太一といえば私が知ってるぐらいの有名な人なんだから。


｢もちろん名前や素性は発表されてないけど…。あれだけ有名な人だ。周りには内緒にしといた方がいいんじゃないか？妬む奴とかいるだろうし。｣


｢そうだよね。あんま言わない方がいいよね！麻梨亜何かあったらなんでもうちらに言うんだよ！｣


｢ありがとう！美樹、大輝……。｣