True colors
屋敷に戻って、やっぱり車での送り迎えはやめてもらうように頼もうと思った。

でもきっとお父さんは仕事をしている。


誰に言えば取り次いでもらえるのかわからず考えていると、客室に専務の姿が見えた。


(専務ならお父さんにすぐ伝わるはずだよね。)


そう思い専務を呼ぼうとすると、女の人と一緒な事に気付き呼ぶのをやめた。

「え!?ここで働くのか?」

「そうよ。」


「働かなくても金はちゃんと払ってるだろう?」


(えっ……。どういう事………?お父さんの前とは全然違う話し方だから親しい人なんだとは思ったけど……。)




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