True colors
僕は夜まで麻梨亜ちゃんの家に居てお母さんと一緒に帰宅することにした。


夜は麻梨亜ちゃんとただテレビを見ていただけなのにすごく楽しかった。


｢……ねぇ〜海？｣


家に着くとお母さんが深刻そうな顔で話しかけてきた。


｢何？お母さん。｣


｢……今日はなぜ麻梨亜お嬢様といたの？｣


｢僕に気を遣って家に誘ってくれたんだよ。 麻梨亜ちゃん優しい子だから。｣

そういうとお母さんの顔が一瞬引きつった。


｢……麻梨亜お嬢様の事好きなの？｣


お母さんが意味有りげな深刻な顔で聞いてきた。


｢もしそうだとしたら何なの？｣


｢あの子はダメよ！絶対に！お母さんの立場も考えてちょうだい！｣


ヒステリックに僕に怒鳴りつけた。


でもこんなことはしょっちゅうあることだから特に気にはとめなかった。


お母さんは普通の人より少しだけ心が弱い人だから………。



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