True colors
学校の帰り、岸田君の姿がないのを見計らって教室を出た。
今日を無事やり過ごせたとほっとして廊下を歩いて階段の方へと曲がった。そしたら………。
「きゃっ!」
待ち伏せしていた岸田君の顔がどアップで視界に入ってきてつい声をあげてしまった。
「きゃって何だよ!?…麻梨亜ちょっと時間ある?」
「………。」
私は渋々了承をし、岸田君と一緒に帰る事となった。
しばらく無言で歩いていると、岸田君が口を開いた。
「昨日はごめん……。こんなこと言ってもただの言い訳にしかならないけど……知らなかったんだ母親が亡くなってるなんて……。」
真剣に謝ってくれる岸田君…。
「もういいですから。私の言い方も悪かったし……お互い様だと思います。」
(ほら、許しちゃった。嘘だらけの岸田君といるのは本当に疲れる……。)
この後どう会話を繋げようか考えていると岸田君の携帯電話が鳴った。
携帯の画面を見て顔色を変えて慌てて出る岸田君。
(どうしたんだろう……。)
今日を無事やり過ごせたとほっとして廊下を歩いて階段の方へと曲がった。そしたら………。
「きゃっ!」
待ち伏せしていた岸田君の顔がどアップで視界に入ってきてつい声をあげてしまった。
「きゃって何だよ!?…麻梨亜ちょっと時間ある?」
「………。」
私は渋々了承をし、岸田君と一緒に帰る事となった。
しばらく無言で歩いていると、岸田君が口を開いた。
「昨日はごめん……。こんなこと言ってもただの言い訳にしかならないけど……知らなかったんだ母親が亡くなってるなんて……。」
真剣に謝ってくれる岸田君…。
「もういいですから。私の言い方も悪かったし……お互い様だと思います。」
(ほら、許しちゃった。嘘だらけの岸田君といるのは本当に疲れる……。)
この後どう会話を繋げようか考えていると岸田君の携帯電話が鳴った。
携帯の画面を見て顔色を変えて慌てて出る岸田君。
(どうしたんだろう……。)