True colors
泣いてる私を海君は近くの公園のベンチに座らせた。


そっとハンカチで涙を拭いてくれる海君。


「麻梨亜ちゃん……大丈夫?」


私の手を握り心配そうに言う海君。


「大丈夫……。ごめんね海君迷惑かけて……。」


「迷惑だなんて思ってないよ。 」


「私、やっぱり大輝の事が好きだったみたい……。」

そう言うとまた目から次々に涙があふれ出てきた。

「麻梨亜ちゃん……。」


海君が私の手を引っ張りぎゅっと抱き締めた。


「僕と一緒にいれば僕が麻梨亜ちゃんの事を笑顔に変えてあげるよ…。」


耳元で囁く海君。


「海君……?」


「なんてね。少しは元気出た?」


びっくりしていつの間にか涙が止まっていた。


「ありがとう。私海君に元気づけてもらってばっかりだね。」


「僕も麻梨亜ちゃんから元気を貰ってるよ。さぁ〜麻梨亜ちゃん今からどうする?急用ができたって言っておこうか?」


「それはダメ!大好きな美樹の誕生日だから…。 何があっても美樹は私の大切な親友。さ、ロウソク買って戻ろう海君。携帯も置いたままだし。」




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