俺様とにゃんこ
「冴島先生?起きて下さい、着きましたよ。」
冴島美里は意識がまだハッキリしないのか酒が残ってるのか無言で車を降りた。
目の前にそびえるきらびやかなネオンを見て酔いがさめたみたいだ。
「ここは…?」と聞いてくる。
「ラブホテルですよ、冴島先生。
いや、美里。」
冴島美里は顔を真っ赤にして俺のさし出した手に自分の手を重ねた。
部屋へ入り、電気も付けずに彼女の薄い唇を貪る。
初めこそ抵抗はしていたが、じきに首に手を回してきた。
服に手を入れると制止され、「シャワー浴びてから…」と言われた。
面倒な女。
「ああ、行っておいで。あ、俺も一緒に入ろうか」なんて冗談を言って、はやく上がらせる。
風呂あがり、バスローブを脱いで彼女は自ら股を広げた。
「ねえ、はやくきてっお願いっ!もう…っ我慢出来ないっっ!」
快楽に溺れる女は見飽きた。
そこであえて最後までせずに、金だけ置いて部屋を出る。
つまんねー
女はすぐ落ちるからつまんねー
時計を見れば1時ぐらい…
タクシー拾ってすぐに帰ろうと思った。
タクシーを探してる時に、路地から1人の少女が歩いてきた。
身なりはひどく、服が破けていた。
どっかでレイプでもされたんだろう。
俺には関係ねえし、関与もしたくねえ。
それなのに、俺はしばらくその少女から目が離せなかった。