俺様とにゃんこ
何を言ってんだ、こいつは。
「は?」
思わず声に出してしまった。
機嫌を悪くすることもなく、少女は、もうちょっと大きな声で言ってきた。
「行くとこ無いの。おにーさんの家、住まわして?」
「は!?出来るワケねーだろ!どっかの捨て猫でもあるまいし!くだんねえ冗談いってないで、早く家帰れって。そんな格好してっからレイプされんだよ。」
勢いに任せて吐き出すように言った直後、後悔に包まれた。
(俺なに言ってんだよ…なにマジになってんだよ…こんなガキに。)
少女の反応がちょっとだけ気になった俺はチラリと見てみた。