由愛の太陽
もう夏休みが終わる…
最近は見放されすぎて
ご飯も食べてない…
食べないと死ぬと
本能が騒ぐのか、
冷凍庫や冷蔵庫から
食べれそうな物をとって食べる。
いわゆる泥棒…
親のお財布からお金を取る。
自分のお財布を買って
常時大金を持たないと
不安で居られない。
逆に言えば、大金があれば
心が落ち着く。
『これで何があっても
生きて行ける』と…。
学校に行くときも
『行ってきます』を
言わなくなった。
「ねえ、亡霊ってヤった事あるの?それっていかん事じゃね?」
学校に行くといつもの事。
家に居れば支配下。
学校に居ればいじめ。
どこに居ても良い事はなかった。
米飯を炊くのも自分達。
忘れたら遅刻してやればいい。
自分の事は自分でするべき。
いつからか、
学校の生活指導の先生も
家の状態に気づきはじめた。
遅刻すると必ず
「家で何かあった?」と
聞くようになった。
そのうち学校で
いじめられてるにも関わらず、学校が落ち着く場所に
なっていった。