由愛の太陽
おばあちゃん家で暮らすようになってから、裕稀には頻繁にあった。

そして中学2年生になる頃、
私は家に戻った。
裕稀も退院したね。

「お母さん久しぶり。」

「なんか雰囲気大人になったねー」

違うよお母さん。
大人になんかなってないよ。
由愛を1人にしないで。

それからも裕稀とはよく会ったし、お母さんともまあまあだった。
あの時までは…。

――――――――――――――

1年後…

由愛 中学校3年生
桜 中学校1年生
空花 小学校4年生

「離婚届け早くサインしてよ。」

「お前落ち着けよ」

相変わらず家の中は埃が目立つ…

このくらいから由愛は入院施設のある精神科に通いはじめた。
だけど先生は男の先生。
この人汚くない?
って頭に巡ってる…

あのスイミングの帰り以来、
すっかり男の人が駄目…

それでも何とか通院。

この頃から裕稀の体は日に日に弱くなっていった…

家では調停が始まった。
離婚したら由愛はお父さん、
桜と空花はお母さん。

由愛ね親権がお父さんなのは
お母さんがそっちの方が
良いと言ったから。




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