由愛の太陽

それから由愛と裕稀は
前よりも仲良くなった。
小学校は別だけど…。

あれから約1年。
私達は小学校5年生になった。

上がってすぐ、
桜に異変が出始めた。
病院に行って診察が終わっても
桜は立たなかった。
正確には立てなかった。

そのまま総合病院に
紹介状がかかれ、
その日の内に受診、入院。

その事実を知らないまま
無事1日の学校を終えた由愛。

「ただいまー。お父さん帰ってたの?」

「由愛、桜が入院した。」

「なんで?」

「立てなくなったらしい…」

「なんで?」

「分からない…
今検査してる所らしい。
桜は元気だから大丈夫だ。」

「そっか。由愛宿題あるから
部屋行くね。今から病院行くんでしょ?」

「空花も行くか?」

「お姉ちゃん、桜ちゃんのとこ行かないの?空花行くね」

「いってらっしゃい」

何がなんでも由愛は行かない。
だって絶対桜は帰ってくる。


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