由愛の太陽

―翌日―

♪♪~♪~(目覚まし)

朝か…
学校怠いな…


「ただいま」

お母さん!

「お母さん桜は?大丈夫?」

「大丈夫だよ。
ストレスじゃないかって。
検査の為にもう少し入院するけど、もう大丈夫だからね。
心配かけてごめんね。」

「うん。学校行ってきます。」
走って家を飛び出した。
だって大丈夫な訳ない…
立てないって、
もし走れなかったらどうするの?
歩けなかったらどうするの?
なんでよっ!


「うわっ!朝から前に亡霊歩いてるよ!最悪じゃん!」


あれは由愛の悪口…
この学校に来て初めて
“いじめ”という言葉を知った。

部外者は出てけって事?
一応この学校に転校して
居るのに…

――――――――――――――
もう1学期が終わる…
今日は終業式。
何度もいじめの相談室に
電話しようとした。
みんな由愛が悪いって言うから…
でも由愛は何もしてない…
悪口さえ言ってない…

なのにどうして虐め?

「ただいま。」

「お姉ちゃんおかえり!」

あれから桜は無事退院した。
病名『解離性障害』
でも立てるし、歩けるし、
走れるし、何よりだ☆


お母さんは内職を辞め
本物の専業主婦になった。
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