死に神ゲーム
プロローグ

side・・・shizuku




まだ朝日が昇る少し暗い時間帯に私、滝本雫は目を覚ましてしまった。



何時もなら今の時間はグッスリと寝ている時間だ。

しかし、何故か起きた。




「・・・まだ5時過ぎじゃん・・・・・・」




ベットの頭上にある棚から携帯を取り時間を確認すると、癒しの熊のキャラクターの待受とともに時刻を表示している。


目はもうすっかり覚めてしまったため、もう一度寝る気にもなれない。




「今日にかぎって講義はいれてないし」




日本じゃ有名な音楽大学に通う私は、先週で21歳になった。

死に物狂いに勉強して、唯一自慢のフルートでなんとか入れた大学だ。




「どーせなら講義、いれている時に起きたかった」




一人暮らしの私は何時も起こしてくれる人がいないからギリギリまで寝ている。

だから遅刻はしょっちゅうだ。



それでもサボらないのは、頭が追いつかなくなるから。



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