死に神ゲーム
「旦那様は、お嬢様のお祖母様のそのお祖母様の妹様が此処を創られたと・・・」
アプリコットケーキをテーブルにおきながら言った紬。
とても美味しそうなケーキに私は瞳をキラキラとさせて一口食べた。
「ん!美味しいですわ〜♪」
フォークをくわえて頬に手をあてる。
紬もそれを微笑んで見ていた。
「その妹さんは、何者だったのでしょうね・・・」
「さあ?まあこんなにも不思議な植物を創られているので、頭がよかったとは思いますが・・・」
「・・・・・・ま、それはいいですわ。それより・・・」
私が全て言い切る前に、テーブルにプリントの束が何冊かおかれた。
「死に神ゲーム、ですね」
相変わらずの微笑みのまま紬が言った。
「今回の死に神ゲームは、今まで以上に楽しくなりそうですわ」
「お嬢様がそう言うのでしたら、そうなのでしょう」
お嬢様のそういった勘は当たりますから。
そう言った紬に私は笑った。