死に神ゲーム
side・・・shisui
プラントランドへとやって来た私は園内にある西洋風の城へと入った。
『双子の塔』という名前で、西洋風のお城となっており名前の通り同じ塔が二つあり、片方はアトラクション、もう片方は園の事務所となっている。
私は事務所となっている方の塔(塔というか城)へと入った。
「紫翠様、こんにちは」
「ごきげんよう鼎さん」
事務所の中にはプラントランドの従業員達が忙しなく動きまわっていた。
私達はこのプラントランドの責任者の一人である鼎瑞稀(カナエミズキ)さんに会っていた。
「この度はプラントランドを貸して下さりお礼申し上げますわ」
「いえいえ。元々此処は華乃宮財閥が経営しておられるのですから。それに・・・」
すると鼎さんは私の耳元に顔を寄せた。
「貴方様の遊びに付き合うのには、私も数人の従業員も楽しみにしているのですよ」
ニコッと綺麗に微笑んだ鼎さんに、少し驚いて見た私もすぐに笑った。
「でも、園内を汚したり壊したりするのだけはやめてね?」
「心がけますわ」
「後、ゲートにはちゃんと何時ものメンバーを配置してあるから。
今の所全員ちゃんと3時までに入園して、誰も外には出てないそうよ」
「わかりましたわ。終了時刻になりましたら鼎さんも他の皆様も帰られて下さいな」
「はい」